「一位でゴールした水無瀬くんのお題は、執事になりきり__…」 あぁ、だからか。゛お嬢様゛なんて言ってくれたんだ。と、一人で納得。 しかし、次に係りの人が言う言葉に驚きが隠せなかった。だって、 「゛手離したくないもの゛です」 今日、何度目かの悲鳴に近い高い声が遠くから聞こえる。 「……勘違い、すんじゃねーぞ」 そんな事、言っても説得力ないよ。 だって、水無瀬くんの顔真っ赤じゃん。