そして、テントの中の人混みをかき分け私の前に膝まずく。 え?え?どうゆう事!?突然の事で頭がついていかない。 「お嬢様。私と一緒に来てもらいますね」 キャー、という声が聞こえる中、私の手を掴んで走り出す水無瀬くん。 ……その顔が、真っ赤になっていたのは、知らないふり。 水無瀬くんと私は、余裕でゴールテープをきった。 係りの人に紙を差し出す水無瀬くん。 お題は、皆の前で読み上げられるから、何だったのかすぐに分かる。