「たくさん、土産買ってきたから。今日、家行くな?」



「うん、もちろん!」



新の言葉に大きく頷くと、話を聞いていた百合に肘でつつかれた。



そして、口パクで「水無瀬くん」と一言言った。



……あぁ!!そうだった。水無瀬くんが、居るから家に来られると……大変困る。



新と水無瀬くんは、大分……いや、すごく仲が悪い。



特に新は、酷くて。もし、新に水無瀬くんと同居してるってバレたら、どうなるか分からない。



「あ、新……!今日、やっぱり無理かも。また、別の日にしてくれないかな?」