「…俺、ナス嫌い。」 えぇ!?ナス嫌いだったなんて、私知らない。聞いてない。 「ごめんね。知らなかったから。他の作ろうか?」 パチンと両手を前で合わせて、ごめんのポーズをとる。 だけど、水無瀬くんは、特に私の事は、気にせず、ダイニイングの椅子に座って、 「お前が、俺のナス食べれば良いだけだろ」 そう言って、フォークで私のお皿にナスをすごいスピードで、入れた。