え……。私は、思わず顔を上げて、水無瀬くんを見るとムスッとした表情で、顔を逸らしていた。



今、私の幻聴じゃなかったら……『家でのご飯は俺の分も作って。』って、言ったんだよね?



どうしてだろう。朝、あんな事言われたのに、今のたった一言でこんなに嬉しくなるなんて。



「うん……!頑張るね!」



私は、笑顔でそう言うと、水無瀬くんは、小さな声で「あっそ。」って、言ったんだ。