「そ、だよね。ごめんね。」 私は、ダイニイングテーブルの上にお弁当を置いた。 頑張ったのになぁ……。なんて、思いながらまた、後ろに隠した手を触った。 「あ……。じゃあ、もう行くね?お先に」 私は、キッチンに置いていたカバンとピンクのストライプの柄に包んだお弁当を片手に家を出た。 だから、その時、 「嬉しいけど、手、怪我してるのバレバレなんだよ。素直に、大変だからいいよ。なんて、今更言えねーよ。」 水無瀬くんが、そう呟いた事は、私が知るわけなかった。