「真琴くん、……キス待って!」



もうダメ……これ以上したら酸欠になっちゃうよ。なのに真琴くんは、



「やだ。待てない。待たない」



「……っんん……!」



拗ねたようにそう言うと、再び甘いキスを落としてきた。



こんなのズルい……。真琴くんの事しか考えられないよ。



キスの嵐に溺れてしまった私は、あれほど気にしていた映画のエンドロールが流れていたのに気付かなかった。



「どう?俺の事でいっぱいになった?」



唇を私から離した後、色っぽく唇を舌で舐めた真琴くん。



……聞かなくても分かってるくせに。



「意地悪……」



拗ねたように私がそう言うと、全く同時ずに、



「そりゃ好きな女には、意地悪したくなるだろ」