「はいっ!」と差し出された紙袋を真琴くんは、私と手を繋いでいない方で受け取った。 「別に明日でも良かったのに」 「えぇー、だって明日は、あっくんと一日デートなんだもん。今日は、あっくんが私の家にお泊まりするんだ!」 「あー、はいはい。ノロケかよ」 真琴くんと穂乃加さんは、本当に仲が良いことが見ればすぐ分かる。 でも、穂乃加さんの性格。思っていたのと違った。 「そうゆう真琴こそ。」