「合格。」



真琴くんは、満足したように笑うとゆっくり私に近付いてキスをした。



唇は冷たくなっていたけど、キスは温かかった。







電車から降りて、家までの帰り道。
私は、真琴くんのポケットの中で手を繋いでいた。



家に近付くに連れ、名残惜しいなと感じてしまう。



ほとんど家の前まで来た時、何やら人影が見える。



誰だろう……?近付くに連れ、その人影ははっきりと見え……、



「真琴!」



「……穂乃加……!?」