溺愛オオカミくんと秘密の同居。



チケットを取り出し(水無瀬くんが取っていてくれた)係の人に渡した後、水無瀬くんから差し出された手。



「はぐれたら、困る」



あぁ、そうか。人、多いもんね。



私は、そっと水無瀬くんの手に手を重ねると、水無瀬くんは指を絡めてきた。



普通に手は繋いだ事はあったけど、恋人繋ぎをするのは初めてでドキドキする。



「……てゆうのは、嘘で。口実だし」



ニヤリ、とイタズラぽっく笑った水無瀬くんにまた脈が速くなった。



それから、ペンギンを見たりイルカのショーを見たりして楽しんだ。