水無瀬くん、水無瀬くん……、好きだよ。 だからね、水無瀬くんが一番言って欲しい言葉水無瀬くんに言うから。 新が言ってたように好きな人、水無瀬くんが笑って幸せだと私も嬉しいから。 弱い私を今だけ許して下さい。 * 家に帰ると、水無瀬くんはお風呂から上がったばかりなのか髪の毛をタオルで拭いていた。 「遅かったな」 「うん、ごめんね」 水無瀬くんの顔を見ると、泣きそうになるからなるべくうつ向いて話す。