溺愛オオカミくんと秘密の同居。



目の前を通っていく二人の男女。
その二人は、美男美女という言葉が似合うカップルで。



周りの人が羨ましそうに見るなか、私は驚きを隠せなかった。だって、



「な、んで……?水無瀬、くん」



私の前を通ったのは、紛れもない水無瀬くんだったんだから。



急に動揺したせいで、ガシャンとトレーの落としてしまい半分位残っていたポテトと少し残っていたカルピスが飛び散った。



私は、定員さんに謝りながら片付けていく。
飛び散ったポテトとカルピスが、なんだか私みたいに見えた。