「んっ……痛っ」



再びチクリとした痛みがした後、水無瀬くんは、私から離れていった。



「隙、ありすぎなんだよ。もう少し危機感持てよ」



「はい……、ごめんなさい」



新だからだといって、いくら何でも無防備過ぎた。



「男はな、女なんてすぐ襲えんだよ」



耳元で囁かれた水無瀬くんの声が、いつもより色っぽくてドキドキした。







次の日。教室に着くと新はもう居た。



だけど、挨拶はもちろん目も合わせてくれなかった。