チクリと痛みがした後、新は私から離れて、



「ダメじゃん。簡単に男の部屋入ってきたら。油断し過ぎ」



っ……!!そんなの新だから入ったんだよ!



カランとカルピスに入っていた氷の溶けた音が部屋に響いた。


「は、離して……!」



ドンと新を押し、急いで新の家を飛び出した。



「ふっ……え」



今更ながら涙がポロポロ落ちてくる。



新、すごく怖かった。知らない人みたいだった。



もう、私達元に戻れないのかな……