「久しぶりだなぁ、新の家」 相変わらず変わっていない。綺麗な花がたくさん咲いている。 新の家と私の家は近くない。新は、学校を徒歩で行っているからね。 新は、鞄から家の鍵を取り出すと玄関の扉を開け先に入らせてくれた。 「お邪魔しまーす……」 「母さんいねーよ」 新は、そう言いながら玄関の中の鍵を閉めていた。 「先、俺の部屋行っといて。場所、同じだから」 そう言われたので、私は階段を上がりすぐある部屋の扉を開けた。