いつもは、家に帰るのだけど……今日は違う。 「じゃあ、行こーぜ」 今日は、新の家へ旅行のお土産を持って行くのだ。 本当は学校で渡すつもりだったけれど、新が「どうせなら、うち来いよ」と言ってくれたのでお言葉に甘えて遊びに行かせてもらうのだ。 靴を履いて、新と他愛ない話をしながら校門を出る。 「でな、羽山がな……__」 「えー、そうなの?面白いね、羽山くん」 なんて、そんな事を話している内に新の家の前まで来ていた。