私は、急いで水無瀬くんの手を外そうとするけど、ぎゅうと力強く抱きしめられ身動きがとれない。
うぅ、どうしたらいいの!?
これじゃあ、ドキドキし過ぎて眠れないよ!!
そんな事を考えていると、
「……離れる、なよ……」
水無瀬くんが、そう一言呟いた。
一瞬、起きたかな?って思ったけど、また寝息が聞こえたからどうやら寝言みたい。
だけどその寝言は、抱きしめられている手と違ってすっごく弱々しく切なかった。
だから、その後水無瀬くんの手を外そうと思わなかった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…