私は、背伸びをして水無瀬くんのおでこに手をあてる。



「熱い……。熱あると思うから。体温計持ってくるから座って待ってて!」



水無瀬くんをソファーに座らせた後、台所に行って火を消し、棚から体温計を取ってそれを水無瀬くんに渡す。



ピピッ、という音が鳴り水無瀬くんが、取り出した体温計が示していたのは



「38.8……!?寝て、水無瀬くん!」



急いで水無瀬くんを2階へ上がらせる。



思わず背中を触ってしまったけど、水無瀬くんは抵抗する気力が無いのか何も言わなかった。