「瑠夏、ごめんね
忙しい時に」

凛花は、私が引越すことを知っている
理由は知らないと思うけど


「ちょっと、散歩しよっか」

私達は歩き出した
無言のまましばらくたち



「引っ越しって、どうして?
本当のこと教えて」

と私をまっすぐ見据えながら
言ってきた



言いたくないな

でも、言わなきゃいけないよね




「凛花、落ち着いて
聞いて欲しい」