「いたっ」

あー、指切っちゃった


「大丈夫?」

と坂井君


「大丈夫だよ」

「指切れてるじゃん。
はい、絆創膏。あと、俺が切っとくよ」


「えっ、悪いよう。自分でやるから」


「大丈夫。俺の親レストラン経営
してるんだ。そこでよく手伝うから
こういうのは慣れてる」


「へー、そうなんだ。じゃあ
よろしくね」

こう言って微笑んでみた


すると彼は照れながら
切り始めた



いがいと、可愛いところあるんだなと思いながら眺めてた