ショックという気持ちより

やっぱりかという気持ちの方が
大きかった


さらにお母さんは続けた


「前手術したのは、

腫瘍を取り出すため。この薬は

取りきれなかった腫瘍を

小さくするためなの」


「ありがとう、




あのさーお母さん
一人にさせて」



何と無く一人になりたい気分だった






お母さんは静かに頷き

病室を出て行った