瑠夏、 あれから一ヶ月も経ったんだぞ そろそろ起きてくれよ 俺は、瑠夏の手を握っている 静かな病室には ピッピッピッという音が 大きく聞こえる これが瑠夏が生きているか 分かる物 「あっ、廉斗君 いつも、ありがとうね」 瑠夏のお母さんが入ってきた 「あっ、こんにちは」 「今日は、もう遅いから いいわ」 「あっ、はい。 さようなら」