窓を振り向き7階から下を見下ろす塔子。
階下に、微笑んでこちらを見上げるトオルの姿が塔子には見えた。
あの日も、あの日もトオル、あなたをこうやって見下ろしたのよ。
大学4年間ずっとつきあってたトオル。
3年の時、「いつか結婚しようね」と渡してくれたこの指輪。
でも、あなたはいつしか不治の病に冒され、とても苦しんだ。
ある日、あなたは突然病院の7階の窓から飛び降りてしまったわね。
そう、私はそれを目撃してあまりのショックに指輪を窓から落としてしまったんだわ。
それから、それからずっと私は7階の窓が開けられない。
ショックであなたを忘れてしまっても、窓は開けられなかった。
ううん、今やっとわかった。
あなただったのね。
何度も自殺しようとした私を止めようと、
窓を開けられなくしたのはあなただった。
だから、今も助けてくれたんでしょう?
ありがとう、トオル。
もう、私は大丈夫よ。
塔子は指輪を握り締め、窓の外の涼やかな風をその頬に受け止める。
春の青い風が優しく塔子の体を包む。
サヨナラ、サヨナラ・・・トオル。
トオルの笑顔が青空いっぱいに広がったのが、塔子には見えた気がした・・・。
階下に、微笑んでこちらを見上げるトオルの姿が塔子には見えた。
あの日も、あの日もトオル、あなたをこうやって見下ろしたのよ。
大学4年間ずっとつきあってたトオル。
3年の時、「いつか結婚しようね」と渡してくれたこの指輪。
でも、あなたはいつしか不治の病に冒され、とても苦しんだ。
ある日、あなたは突然病院の7階の窓から飛び降りてしまったわね。
そう、私はそれを目撃してあまりのショックに指輪を窓から落としてしまったんだわ。
それから、それからずっと私は7階の窓が開けられない。
ショックであなたを忘れてしまっても、窓は開けられなかった。
ううん、今やっとわかった。
あなただったのね。
何度も自殺しようとした私を止めようと、
窓を開けられなくしたのはあなただった。
だから、今も助けてくれたんでしょう?
ありがとう、トオル。
もう、私は大丈夫よ。
塔子は指輪を握り締め、窓の外の涼やかな風をその頬に受け止める。
春の青い風が優しく塔子の体を包む。
サヨナラ、サヨナラ・・・トオル。
トオルの笑顔が青空いっぱいに広がったのが、塔子には見えた気がした・・・。


