いつしか、洗い場のおじさんが声をかけた。
「高木さん、いつも怒られてるでしょう。そのままでいいよ。気にしないで置いていきな?」

『嫌です。だって、そうしたら山田さん大変じゃないですか。私だったら、嫌だし、悲しいです。だから今までどおりやります!でも、本当に忙しい時はごめんなさい。そのお言葉に甘えちゃいますね。』
なんて、笑顔で言ってのけた。


それを見ていて、聞いていて感動した。
自分が怒られることより、洗い場のおじさんの仕事が楽になることを考えているんだ。