はじまりのはじまり
はじまりは入学式だった。
あの日は、4月だというのに冬なんじゃないかってくらい寒かった。
「あゆみー!こっちこっち!」
今日から通う高校は丸鷹高校!
ここは制服可愛くてどうしてもここに入学したかったの!
でも、偏差値凄く高くて、最後の最後までドキドキだったんだ。
今日からやっと丸鷹生!
楽しみすぎて、早く寝たくせ寝坊しちゃった私。
「あー!咲!ごめん、寝坊」
咲とは、石田咲っていって私の幼なじみだ。小中高同じだから心友レベル。
私の相談相手であり、1番の理解者。
「だろうと思った!早くクラス発表見に行くよ!」
「おっけ!早く行こ!」
あたし達はクラスの書かれてるボードまで走った。
私のの高校生活のスタートだ。