暫くして自分のベッドルームに行こうとするルカを引き止めた。


「もう恋人同士なんだ。 同じベッドでいいだろう?」


そう言うとルカは顔を真っ赤にした。

「でも……。」と躊躇っていたが、「おいで。」と言うと小さく頷き戸惑いながらベッドの中へ入ってきた。

ベッドに入ったルカと目が合うとパッと顔を逸らされてしまった。照れているせいだと分かりながらも、今のは納得できずルカに手を伸ばした。

抱きしめると、ルカは体を強張らせた。けど直ぐにすり寄る様に体を近づけてきて「おやすみなさい。」と恥ずかしさを含む声で言われた。俺も「おやすみ。」と言ってルカのおでこに唇を落とし目を閉じた。

こんなに幸せな気持ちで眠りにつくのは久しぶりだった。