心が通じ合ってから初めての二人での夕食は、照れくさくてあまり目を合わせられなかった。それに意識しているのは私だけだと思うと、余計に恥ずかしかった。

こういう時に限らずシエルはいつも余裕があると言うか、大人だなと思う。生きてきた長さが違い過ぎるからそれは仕方がないのかなとは思う。でもセリアルは本当に歳が近いような気がした。本当に可愛かったな。

セリアルの膨れっ面を思い出して、思わず口元が緩んだ。


「何を笑っているんだ?」


そんなに分かり易く顔に出てた!?恥ずかしい……。


「セリアルの事を思い出してつい……。」


恥ずかしさを誤魔化す様に笑ったら、上手く笑えなくて苦笑いみたいになってしまった。


「セリアルと随分仲良くなったんだな。」

「うん! 凄く可愛らしくて明るくて、元気をもらえた気がする。」

「そうか、良かったな。 だが、少し妬ける。」


シエルがそんな事を言うとは思わなくて驚いた。

私の傍まで来たシエルは、椅子に座っている私を後ろから抱きしめた。


「セリアルの事は好きだけど、友達として好きって意味だよ?」

「あぁ、分かってるよ。」


首元に柔らかい感触がしてドキッとした。

い、今の感触は唇!?