____……。

目を覚ますとそこは薄暗くて、知らない天井が広がっていた。

ここ、どこ……?っじゃなくて!私鏡の中に……!

慌てて体を起こしたら、頭がクラッとした。

なんか、ちょっと気持ち悪い。

少しズキズキと痛みも感じる頭に手を当てた。


「お前は誰だ。」

「っ!?」


突然声を掛けられて顔を上げると、足を組んでソファーに腰かけている男性と目が合った。その男性の目は鋭くて、息をのんだ。

人がいるなんて全然気づかなかった。


「誰だと聞いている。」

「っ……。」


余りにも威圧的で上手く声が出てこなかった。

怖い。


「その口は飾りか?」


男性はゆっくりと近づいてくると、ベッドの脇に腰かけ私の顎を掴み上げた。

男性の顔は近くで見ると惚れ惚れする程綺麗で、だけど瞳は氷みたいに冷たくて恐ろしくもあった。