オーラで選ぶって凄い。スピリチュアル的な事なのかな?


「女官長のオーラを見る力は本物だね。」

「え?」

「ラキは凄く素敵な人だし、それに私大好きだよ。」


ラキの目にはみるみる内に涙が溜まっていき、ボロボロと零れ始めた。私はどうしていいのか分からず、あたふたしてしまった。


「その様な勿体ないお言葉……ありがとうございます。」

「いや! そんな! 私なんかに言われても困っちゃうよね。」


ラキは大きく首を左右に振った。涙を拭ったラキに強い眼差しを向けられた。


「そんな事はありません! 私はルカ様にお会いできて、こんなに良くして頂いて本当に嬉しく思っております!!」


ラキの曇りのない言葉は私の胸を温かく包み込んでくれた。私だってラキと出会えて本当に良かったと、心の底から思ってる。


「私もラキと出会ってから毎日楽しく過ごせてる。 ラキのおかげだよ。 本当にありがとう。」


私たちは顔を合わせて同時に笑ってしまった。

ラキと一緒に居ると時間はあっという間に過ぎてしまう。その時間が楽し過ぎて、一人になった途端急激に寂しさに襲われる。

一人で居ると嫌な事ばかり考えてしまうから、夜になると急いで寝る支度をする。今も一人でベッドの中でくるまっている。