隣で紅茶を飲むジョシュさんの横顔をジッと見つめた。私の視線に気づいたジョシュさんと目が合い、その瞳を見ていたらまた胸に不安が広がり始めた。
「怖い思いをさせたいわけじゃない。 けど、ルカはこの世界の事を何も知らないだろ? こうして出会えたのもきっと縁だ。 君を死なせたくはない。」
「どうして……外に出ると死んでしまうと思うんですか? この国はそんなに治安が悪いんですか?」
「確かに治安が悪い地域もあるけど、そういう問題じゃないんだ。 この世界に人間はほぼ存在しない。 絶滅危惧種とまで言われる程にね。」
_絶滅危惧種って……人間が!?
俄かには信じられないけど、信じられない事も受け入れていくしかないんだと自分に言い聞かせた。
「純血のヴァンパイアとはまた違った希少価値が人間にはあるんだよ。 この国でも数人保護はしているけど、絶滅するのも時間の問題だろうね。」
「人間が……絶滅……。」
「マニアックな奴らに人間は高く売れる。 お前も見つかれば変態どもに売り払われるぞ。」
シエルの言葉に背筋がゾッとした。暑くもないのに額や背中、掌と体のいろんなところから汗が滲んでいる。
「シエルの言っている事もそうだが、ルカにとってもう一つ危険な事がある。」
「まだ……あるんですか?」
「混血のヴァンパイアに噛まれたら、君もヴァンパイアになってしまう。」
「っ……!?」
私がヴァンパイアに!?そんな……。
咄嗟に手で首元を押さえた。
「怖い思いをさせたいわけじゃない。 けど、ルカはこの世界の事を何も知らないだろ? こうして出会えたのもきっと縁だ。 君を死なせたくはない。」
「どうして……外に出ると死んでしまうと思うんですか? この国はそんなに治安が悪いんですか?」
「確かに治安が悪い地域もあるけど、そういう問題じゃないんだ。 この世界に人間はほぼ存在しない。 絶滅危惧種とまで言われる程にね。」
_絶滅危惧種って……人間が!?
俄かには信じられないけど、信じられない事も受け入れていくしかないんだと自分に言い聞かせた。
「純血のヴァンパイアとはまた違った希少価値が人間にはあるんだよ。 この国でも数人保護はしているけど、絶滅するのも時間の問題だろうね。」
「人間が……絶滅……。」
「マニアックな奴らに人間は高く売れる。 お前も見つかれば変態どもに売り払われるぞ。」
シエルの言葉に背筋がゾッとした。暑くもないのに額や背中、掌と体のいろんなところから汗が滲んでいる。
「シエルの言っている事もそうだが、ルカにとってもう一つ危険な事がある。」
「まだ……あるんですか?」
「混血のヴァンパイアに噛まれたら、君もヴァンパイアになってしまう。」
「っ……!?」
私がヴァンパイアに!?そんな……。
咄嗟に手で首元を押さえた。


