ジョシュさんは逞しい体つきで、周りにはいないタイプの男性だった。シエル程綺麗な男性と出会ったのも初めて。

シエルと視線がぶつかり、咄嗟に逸らしてしまった。気まずいわけではないけど、昨日の事があるからか変に意識してしまう。


「ルカ。」

「は、はい。」


声が裏返ってしまった。

するとシエルからは分かり易く溜息を吐かれてしまった。


「お前を帰す方法を見つける。 その間はここで生活しろ。」

「え、でも……いいの?」


行く当てのない私にとってはそう言ってもらえて助かるけど、シエルにとってはただの不審者でしょ?それなのにそういう風に言ってもらえるとは思わなかった。


「死にたければ外に出ればいい。」

「死っ……!?」


シエルは冗談を言っている風ではなく、普通に真面目な顔をしている。

外ってそんなに危ないところなの?


「ルカ、生きて帰りたいなら君はここに居るべきだよ。」

「…………。」


ジョシュさんまでそんな真剣な顔で言わないでよ。怖くなっちゃうじゃない。