そんな突っ込んで聞かなくても……顔がもの凄く熱い。

セリアルに年齢を聞いた事はないけど、可愛らしい顔をしていても私より全然年上なのかもしれない。


「キ、キス……まで……。」

「え!? 兄様とは毎晩一緒に寝てるんでしょ!?」


小さい声で答えた筈なのに、セリアルにはバッチリ聞こえていた。


「……うん。」

「うわぁ……まるで蛇の生殺しだね。」


からかう様に笑っているセリアル。私はちっとも笑えないよ……。


「まぁ、焦んなくてもいいんじゃない? 兄様幸せそうだしさ。」

「……うん。」

「でもあんまり待たせると兄様が可哀想。」


フォローしておきながら結局落とすなんて……項垂れているとセリアルは声を出してケラケラ笑い始めた。


「ごめんごめん! ルカってばからかうと面白いんだもん!!」


『だもん。』って……。


「自分でも気にしてるところなのにからかうなんて酷いよ!!」

「本当にごめん。 本当にさっきのはからかってみただけだから気にしないで。 僕は今のルカが好きだよ。 きっと兄様もね。 だから今のままでいてね。」