「俺の女に何してんだ!?あ゛??」 「は…やて…?」 そこにはもう普段の颯はいなくて迫力満点、ヤクザ顔負けの颯が誕生していた。 「触ってんじゃねーよ! 変態ジジイがっ!」 「すすすいませんでした!」 痴漢は騒ぎを聞き付けた駅員に連行され、そして私は…… 「うぅ゛…颯ぇ……?」 「………」 痴漢された、という理由ではなく 颯が一言も喋ってくれなくなったから泣いていた。 .