幸せ行きのチケット

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亜由美が遅いから迎えに行こうと思った。

なんとなく亜由美のことだから誰かとしゃべってるんだと思う。

長話しすぎだよ〜。

教室から出て、職員室を通る道へ向かった。

亜由美とすれ違うことがなく職員室についてしまった。

もしや、まだ先生に怒られてるとか……!

職員室を覗いてみた。

でも亜由美の姿はなく、あるのは先生達がコーヒーを飲んだりする光景だけだ。

「も〜、どこ〜?亜由美。」

諦めて自分の教室に戻る途中、重そうに花瓶と花を持っている女の子を見つけた。

確か、祐輔と同じ3組の子のはず。

「ねね、手伝うよ。重そうだし。」

「え、あ〜。ありがとう。なら、花だけ持ってくれると嬉しいな。」