幸せ行きのチケット

結局かき氷は、最初に自分が言ったやつを頼み、少しあげるといった形で終わった。

まだまだ遊ぶ時間はたくさんある。

後は、お金が無くなっていくのを待つだけだ。

「痛っ!」

下駄のせいで、親指と人差し指の間が痛い。

思わず祐輔に捕まってしまった。

「どしたぁ?痛い?どっかで座るか?」

「なら、焼きそば買ってから座る〜。」

友利と亜由美が焼きそばを買い、4人が座れる場所を見つけて座った。

ここではペアに別れて食べさせっこを計画している。

「大ちゃ〜ん。あ〜〜ん。」

向こうではもうやってるみたいだ。

「友利。足大丈夫か?」

「うん!全然大丈夫やよ〜。…はい祐輔。あ〜〜ん!」

パクッ。

「うま〜。友利も食べてみー。」

パクッ…。

「うま〜〜!」

祐輔といられる瞬間は、私の宝物だなって、また実感してる。

すごく……幸せ。