幸せ行きのチケット

★★★★★★★★★★★

最近亜由美は俺に付きまとうようになってきた。

別に嫌ってわけじゃない。

ただ、もしこれが恋愛感情で俺に話しかけているのなら、俺はどうしたらいいんだろう。

俺は友利のことが好き。

だから、もちろん亜由美を好きにはなれない。

でも、傷つけることはできない。

友利の親友である亜由美を傷つけることは絶対できない。

別に恋愛感情だと決まったわけではないが、これも男の勘ってやつかな。

亜由美がトイレから出てくるのを待って、友利のもとへ急ぐ。

「祐輔〜。歩いてよねぇ〜。疲れちゃうじゃん走ったら。」

「亜由美のリレーのストレッチだっつ〜の。」

「まだまだ後だよ〜。うち最後なんやから。」

そう言われつつも、少し早歩きでグランドに行く。

友利の姿がすぐには見つけれなかったが、無事に3人集まって昼食をとることができた。