幸せ行きのチケット

スポ大の日まで残り一週間というぐらい日にちは迫っていた。

あれから私は毎晩バイクに触ってから寝ている。

じゃないと眠れないから。

我慢してるけど、本当はすごく辛い。

バイクに乗りたくてしょうがない。

祐輔と走ってる時が楽しすぎて、バイクに乗れない日がくるなんて思わなかった。

突然携帯が鳴る。

祐輔からの着信だ。

「友利〜。寝てたらごめんなぁ〜。」

「ううん。寝てないよ〜。どしたの〜?」

「なんか寝れなくてさ。」

「そっか。うちも寝れなかった。」

「友利ってさ、来週のスポ大の代表リレー出るんだろ?しかも友利は男子の部だろ?」

「うん。」

「4組の中島っていう男子早いから気をつけろよ〜。」

「うん。ありがと。」