幸せ行きのチケット

「あいつら向こうに集まってるから、そろそろ行くか。」

「うん。」「OK。」

走り屋のメンバーは、ヤンキー座りで酎ハイを飲んでいた。

「お疲れ様っす、先輩方。」

「おつ〜、どうだ調子は。てめぇのことだからバリバリ元気だよなぁ。」

「もちっすよ。当たり前じゃないっすか。俺絶対風邪ひかないっすもん。」

「バカやでか(笑)。」

祐輔と走り屋の後輩はすぐにバカ話に入って、すぐ酔っ払ってしまった。

協力するって言ったのになぁ。

亜由美はさっきからずっと私のとこにいる。

大ちゃんもかなり酔っている様子で話しかけづらいみたい。

私は二人分の酎ハイをもってきて亜由美に一つ渡した。

「亜由美〜。話しかけづらい?」

「うん。」

「うちが連れてこようか?」

「いいよ〜、大ちゃんも友達としゃべってて楽しそうだし。うちもまだ友利と話してたいし。」

「そっか。ならまずは、乾杯すっか!」