幸せ行きのチケット

「友利。それじゃあここでね。」

「あ、うん。また明日ね。」

亜由美と別れ、自分の家へと向かう。

帰る途中も、まだ何かやりきれない思いだった。

大切な人が少し離れたくらいでこんなに胸が苦しいなんて。

まだまだ私は未熟者だなって思い知らされる。

祐輔は、いつもの馬鹿みたいな朝と、正反対に、真剣な眼差しをする夜の二つの顔がある。

みんなにとってはこの二つが馴染み深いはず。

でも私は、もう一つ違う顔を知ってる。

朝も夜も関係なく、私を愛してくれてる顔。

真剣で、少し馬鹿で、どんな時も私を守ってくれる。

私はそんな祐輔が好きだから。

今日みたいな冷たい祐輔なんて祐輔じゃない。

考えながら歩いてぼーっとしている私に、やっと見えてきた自分の家。

私は急に鼓動が早くなった。

なぜなら私の家の前には、祐輔がいたから。