幸せ行きのチケット

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キーンコーンカーンコーン…。

授業のチャイムが鳴り、ぎりぎりに入ってきた亜由美を見て少し安心した。

このまま二人が授業サボるなんてことになったらすごく怖いから。

「ごめん友利。マジで考えごとしてた。祐輔とはすぐ話し終えたから大丈夫やよ。」

「そっか…。どんな話やったの?」

「…祐輔本人から聞けるはずやで、それまで待っとりゃあ。」

「うん…。分かった。」

「ほら、そこのアホ彼女とアホ友人。ちゃんと前向けよ〜。」

「先生までその呼び方やめて下さいよ〜。」

「てかいつの間にうちはアホ友人になってるんですか〜!」

ふわりと教室中に温かい笑いが包みこんだ。

まだ何も知らない私は、これから嫌な予感がすると分かっていた。

それを告げられるまで、私は少しでも楽しく過ごそうと誓った。