幸せ行きのチケット

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小学校の頃だった。

祐輔と同じクラスになった私は、今より地味で、あまり目立たない性格だった。

だから多少周りとの空気は違って見えた。

ある日、私が給食当番でお皿を運んでいる時、一枚落としてしまった。

周りの子は、

『あ〜あ。ドジだ〜。』

とか、

『うわ〜、皿割った〜。ちゃんと金払えよ〜。』

なんて小さい子が言うような言葉だったが、私はその時すごく傷ついていた。

お皿を割ってしまった。

親に怒られるよぉ…。

でもそんな時、割れたお皿を一緒に片付けてくれた子がいた。

それが祐輔だった。

その時から意識し始め、いつのまにか好きという気持ちに変わった。

毎日学校へ行くのが憂鬱だった自分が、祐輔に出会ってから、学校へ行くのが楽しみになった。

でも、そんなささいな幸せもつかの間。

中学へ進学する直前、祐輔は転校してしまった。