幸せ行きのチケット

どうして祐輔は走るの禁止にしたんだろう。

祐輔にとって走るのは人生の楽しみだと思ってた。

バイクに乗って走ってる時が1番楽しそう。

もちろん友利と一緒にいるのも楽しそう。

祐輔の笑顔はみんなを元気にさせてくれるのに。

何より、私は祐輔の笑顔が好きだった。

………………………………もう勝ち目はないって分かってたのに。

だから最初は無理矢理でも他の人を好きになろうって思った。

本当はまだ祐輔のことが好きなのに…。

友利にも、祐輔にも、そして、何より自分自身にも嘘をついていたんだ。

友利と出会う前、私は一人の男子を好きになった。

それが祐輔だった。