幸せ行きのチケット

「友利〜。こっから帰れるか〜?」

「え?まだ家先じゃん。」

「明日の飯買ってこうと思ってさ。友利は早く家帰った方がいい。」

「え〜。ん〜、分かった。なら、帰ったらメールいれてよ〜。」

「分かった。んじゃあな。気をつけて帰れよ。」

「うん。おやすみぃ〜。」

友利を見送り、コンビニに入った。

いつもは立ち読みをする余裕があるが、今日はもう眠いしだるいし、早く帰りたいと思ってた。

明日食べるためのご飯を買い、飲み物も一応買っておく。

会計を済まし、コンビニを出た。

俺はその瞬間、体が固まってしまった。

ずっと避けていた道。

捕まることを恐れて逃げてきた。

それでも奴らは俺を追い続ける。

「よお!久しぶりだなぁ。やっと捕まってくれるのかな、真鍋くん?(笑)」

「…あ、有竹か。」

有竹…。

俺の元ライバル。

そして………刑事。