幸せ行きのチケット

★★★★★★★★★★★

「先輩っすか?今察来てて…。」

「分かってる。おまえら全員無事か?一人も捕まってねぇよな?」

「大丈夫っす!みんな走りは自信満々っすから。それよりも、二人のバイクは移動させときました。誰が乗ったかは後で言います。んで、そこ多分例の場所ですよね?」

「ああ。逃げ道分かるか?」

「ええ、もちろんっすよ。」

登也がいてくれるとマジ助かる。

今までも、こんなふうに助けてもらった。

まぁ、一種の情報屋みたいなもんかな。

「登也。友利もいるから、あんまりハードな道は避けてくれ。」

「分かってますって。そこから見える海と反対方向に向かってください。さっきいた近くにミニストップがあったじゃないっすか。それとは違う方のミニストップにバイク止めてあるっす。俺いますから、すぐ来てくださいね。」

「了解!ありがとな。」

それだけ言うと電話を切り、友利の手を引っ張った。