幸せ行きのチケット

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そろそろ寝ようとしていたところだった。

急に携帯が鳴る。

携帯を見ると、祐輔からの着信だった。

「…もしもし。」

「友利。今日会えないか？」

「え、今から？だってもう夜だよ。………分かった。なら昨日と同じ時刻で同じ場所で待ってる。」

「おう。俺もすぐ行くから。じゃ。」

電話を切り、すぐ溜め息が漏れた。

今日の朝、祐輔が電話を切った後、自分がバカに思えた。

怖い思いは少しある。

でも、後悔なんてしていない。

見つかることの怖さより、祐輔と一緒にいれることのうれしさの方が勝っていたのかもしれない。

すぐに着替えて準備した。

メイクする時間は無いので、仕方なくすっぴんで行く。

静かに家を抜け出し、公園に急いだ。

公園には、もう祐輔がいた。

近くにはバイクが停めてあった。

私はゆっくりと祐輔のもとに歩みだした。