幸せ行きのチケット

あの場所は、何も変わっていなかった。

優しい風が吹き、寒いはずなのに、温かかった。

祐輔と出会ったあの夜も、こんなふうに温かい風が一瞬だけ吹いた。

きっと、祐輔が傍にいるってことだろう。

とても嬉しかった。

祐輔。

そこにいるんだよね。

「友利」

祐輔・・・・。

「友利」

聞こえてるよ。

「友利」

はっきりとわかる。

「好きだ」

その瞬間涙が流れた。

「ゆうすけ!・・・・私も大好きだよ。今まで祐輔のことを、好き以外に思ったことなんてない!だから、だから・・・・」

涙で前が見えない。

もう、しゃがみこむしかなかった。