幸せ行きのチケット

「それで……何が言いたいの?」

「何が言いたいっていう感じではないが…。…愛する人に何かあった時、その人を大切に想うなら、まずは諦めずに傍にいてやれ、ということだ。どんなことをしなければいけないのかじゃなく、どんなことをしてあげられるのかを考えてみることだ。」

お父さんらしくないなぁ。

なんか……………………嬉しい。

「…ありがとう。」

私はそれだけ言うと、残りのおかずを口にした。




次の日の朝は自然と早く起きてしまった。

いつものように祐輔のことを考える。

私は祐輔に何をしてあげられる?

祐輔は何をしてほしい?

そんな言葉が頭を駆け巡る。

……………バイクに乗せてあげたかった。

ふと私は、デジカメ片手に家を飛び出し走り出した。

衝動的に動く体は、祐輔の家の方角を向いていた。

祐輔の家の近くの駐車場には、あのバイクが置いてあった。

青色の懐かしいバイクが。