幸せ行きのチケット

私は祐輔の病室を探しあて、扉を開けた。

「ゆ…う…すけ。」

祐輔はベットに仰向けになってじっとしていた。

祐輔は私の顔を見つめている。

涙はとめどなく零れ落ちた。

明るく振る舞おうと無理に笑顔を作る。

声をかけても返事は頷くことしかできない祐輔。

そんなに酷い脳卒中で、なんでこの日まで元気でいられたのよ…。

いつも笑ってたくせに。

『友利』

って名前、ずっと呼んでたくせに。

急にこんなんになって…。

なんでなのよ。

祐輔の手を握り、私はただ涙を流すことしか出来なかった。

祐輔の寝顔を見届け、病室を出ようにも気持ちが私を引っ張る。

もし、今帰ったらもう二度と生きている祐輔に会えないかもしれない。

そんな不安ばかりがつのる。

祐輔の未来を考えていかなきゃいけないのに。

もう運命は決まってるの?

変えられないの?

もう遅いの?

祐輔を助けられないの?