幸せ行きのチケット

次の日、いつものように学校に行く。

ただ、前のように友利と亜由美とは一緒に行けない。

会う顔もないし、話す内容もない。

学校に遅れないように、携帯を見ながら歩く。

これからのこと、どうしていけばいいかなんて今は考えられない。

ただ、どうすればよかったのかだけは思いつく。

後悔しか頭になくて、もう前向きには考えられない。

友利の笑顔。

友利の寝顔も…。

友利は、もう俺のものじゃない。

今は、並木ってやつのものなんだな。

友利の肌を触れることのできない俺の指は、なぜか切なげに見えた。

いつもの十字路の交差点に来た。

赤信号になって止まる。

「ちっ!めんどくせぇなぁ。」

やっと青になり渡ろうとする。

その時だった。

急な衝撃と共に、バカでかい音量のクラクションが鳴り響く。

どこからか悲鳴が聞こえた。

何があったかなんてすぐわかる。

宙に浮いた感覚は今でも残り、地面に叩きつけられた瞬間、少しずつ意識が遠のいていった。