幸せ行きのチケット

まだ…………自分は何もしていない。

何もできないじゃなくて、何もしようとしていないんじゃないか?

電話をかけているぐらいで、自分から会いにいけばいいんじゃ?

……違う。

自分から会いに行くことは前から考えていた。

でも、怖かったんだ。

友利に無視されることが怖かった。

弱虫な男だな、俺は。





『放課後、屋上で待ってる。』

友利にメール送った後、難易度が高いゲームを終わらせたように疲れた。

これだけで疲れるなら、友利に会う時なんて言えばいいのだろう。

いろんな考えごとをしている間に、もうその時間が来てしまった。

ありえないぐらいの緊張感が襲ってくる。

でも、友利と話せるかもしれないから、嬉しいとも思う。

足はもう屋上に向かっていた。